
NHKの『闘うリハビリ』の2の方だけ再放送で見ました。1は見逃し。父はこれまでに二度脳出血を起こして今は左半身が麻痺しているので、私にとって非常に興味深い内容です。
6年前、初めて倒れた時は救急車で専門の病院に運ばれ、集中治療室にしばらく入っていましたが、早期リハビリなんてものはまったくありませんでしたね。番組中で紹介されていた例は、ほんとに少数の一握りの例ではないでしょうか。まあ、番組で取り上げられたことが発端になって、医療がいい方向に進むならすばらしいことですが。
父が倒れた後、栗本慎一郎さんの『脳にマラカスの雨が降る』を読みました。
栗本さんは入院直後に不自由になった側の手足を自発的にリハビリしてました。確かこれはご自分の意志でされたことで、医師は関わっていなかったと思います。(読後、母に譲ってしまったので確認できない)先見の明というか、さすがですね。年齢がお若かったということもあると思いますが。
老齢の上、半身が麻痺していると、一人ではほとんど何もすることができません。できるのはせいぜい、ベッドを起こしてもらって食事をセットしてもらった上で、動く右手を使ってスプーンを口に運んだり、取っ手の大きな介護用マグカップでお茶を飲むぐらい。疲れていたり調子が悪い時はそれすらも自分でやるのを億劫がったりします。
入院しているリハビリ科では、車椅子に乗れる患者はデイルームに集められて一斉に食事を摂りますが、車椅子への移乗に手のかかる患者はベッド上での食事になります。デイルームにはおよそ20人ぐらいの患者さんがいますが、介助している看護士さんはせいぜい3〜4人というところでしょうか。一人一人の障害に合わせた十全な介助はとてもできません。
食事中、各病室には15分おきぐらいに看護士さんが回って来ますが、「食べた〜?」と声を掛けては去り、「はい薬飲んでね〜」と言っては去り、ほとんどの場合、患者は放置状態になります。
父の場合なら、薬を置いて行かれても袋を開けることもできません。。。朝に渡された薬が昼食時まで残っていたなんてことは度々ありました。
どう考えても人手不足です。看護士さんたちはしょっちゅう鳴るナースコールに病棟中を駆け回り、ベッド上げて、とか、水飲みたい、とか、寒いとか暑いとか、細かい要求に応えています。
二度目に倒れた時から半身が麻痺したのですが、その入院中、ストレスで胃潰瘍になり転院したことがあります。胃カメラを使った手術で出血を止め、二週間後ぐらいだったでしょうか、元の病院に戻ったのは。その胃潰瘍での入院中も、病院内にリハビリ科があるのにまったくリハビリは受けられませんでした。こんなに寝たきりでいたら、今までのリハビリの努力が水の泡になる、というもどかしい思いでした。高齢者の場合は、ちょっと動かないでいるとど〜んと動けなくなってしまうんですよね。
アメリカの医療のように各科チームを組んで患者を診るというシステムはできないものでしょうか。
そんなこんなで父は今、しっかり廃用症候群です。
なんだか医療が貧しいですね。介護もそうですが。